Adobe MAXでセッションに参加して得られたディープな学び

田野晴彦
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こんにちは!エンジニアの田野(@tanokin)とアートディレクターの本居です。

2018年10月15日 ~ 10月17日にアメリカ ロサンゼルスで開催された2018年度のAdobe MAXに参加してきました。

Adobe MAXとは

PhotoshopやIllustrator等のクリエイティブ系ツールを提供するAdobe Systems社が毎年開催する正解最大級のクリエイティブ系カンファレンスです。基調講演では多くの新サービス(製品)を発表することで知られており、この他にも著名な映画監督やアニメーターといったクリエイター達による講演Adobeの社員と共にプロトタイプ作成、各種ツールの効果的な使い方を学べるワークショップなど他では決して体験出来ないコンテンツが用意されています。

当エントリでは、我々が現地にてセッション参加により得られたディープな学びをご紹介します。

機械学習はプロダクト、デザインにどのような影響を与えるか

これからはデザイナーも機械学習で何ができるのか、何ができないのかを理解して、プロダクトに落とし込んでいく必要があるという内容のセッションです。

はじめに機械学習50年分の歴史の紹介から始まりました。2000年台よりクラウドの普及でマシンパワーが急激に増大したことにより一気に進化が加速したことは有名ですが、50年も前から機械学習の研究がされていました。そして機械学習は、およそ10年単位を節目に浮き沈みがあるという考察も大変興味深かったです。

機械学習は魔法ではなく、前提として『教師』データが必要である

現在はここからの進化系として、生データから勝手に学習して教師データが必要なくなる方向へ向かっているなどの説明へ進んでいきます。

セッションは専門的な話をベースとしていますが、SNOWやMicrosoft Power Pointなど実際の製品でどのように機械学習が使われているか具体例を織り交ぜるなど非エンジニアでもイメージしやすいような配慮がなされていました。

このセッションで一番強調していたスライドです。
- 2010年台は Responsive layoutの時代
- これからは Responsive data & contentの時代

たとえデザイナーであっても、機械学習で出来ること出来ないことはしっかり把握しておくべきである ( ※ ex: コンテンツの自動生成とかはまだできない ) 。

自身が関わるプロダクトには、どのようなデータがあるのか、機械学習を使うのならそれでどういったメリットをユーザーに届けるのか、デザイナーは理解しておくべきである。

機械学習と聞くと、どちらかと言えばエンジニア主導で行われることの多い領域というイメージが先行していましたが、これからはデザイナーも積極的にこの分野でも提案していく世界がやってくることでしょう

クリエイティブディレクターに必要な10のスキルセット

デザイナー、アートディレクターからクリエイティブディレクターへキャリアを積んでいくにあたり、どのようなスキルセットが必要なのかを定義し、それぞれの活用するシーンを紹介するセッションです。

以下、特に印象的だったものの詳細です。

1. The ability to inspire

リーダーにとって重要なのは、『Hungry』、『Humble』、『Smart』という3つの力です。

リーダーの本当の価値は部下に何するかを指示することではありません。リーダーの真の価値は、他の人や部下がしたことに影響を受けることです。あなたが他の人から影響を受けて多くを学び、実行し、たくさん形にすることで、あなたはきっと真のリーダーになれるのです。

2. Breaking knowledge

インハウスクリエイティブチームのうち 91% はガイドラインルールを持っています。レフェリーにもルールがあるのと同様に、チームに対してもルールが必要です。

ただし、これが意味するものは「ルールを遵守する」ということだけではなく、ルールは必ず遵守する必要があると共に、時にはあなたの判断で判断しなければならない時がやってくるということです。

3. Priority mastery

クリエイティブディレクターとして価値を最大化するためには、チームの時間および労力をマネジメントしなくてはなりません

そのためには、まず作業をどのような性質を持つかによって分類し、選択と集中を行うと良いでしょう。

7. Being Process driven

クリエイティブ・ディレクターたるもの、優れたプロセスや事例を知ることは極めて重要です。

例えば、ウォルト・ディズニー・コンサートホールは、芸術面、商業面において世界で最も成功した建築のひとつです。

優秀な事例に足を運ぶことは、チームにも自分にも素晴らしい影響を与えます。

10. Focusing on proving the value of your team

価値に対して集中し、どのような価値なのかを鮮明にすることは、クリエイティブディレクターの能力の中でも最も重要なものの1つです。

価値を生み出すためにも、自分が関わるプロダクトやチームに関する上記 ( 図 ) の問いを常に意識し、回答できるようにしておかなければなりません。

後編は MAX 本イベント前に開催されたワークショップの模様をご紹介します。