正しく理解しようアジャイルとスクラム 〜アジャイルとは?スクラムとは?

Odd-eの榎本と申します。我々はお客様と共により良い開発の方法を探求し改善のサポートさせて頂いております。サイトは英語ですが、ご興味がありましたら、こちらをご覧下さい。現在は株式会社リクルートマーケティングパートナーズにてアジャイルコーチとして開発のサポートさせて頂いており、今回アジャイルやスクラムに関しての記事を書かせて頂く事になりました。よろしくお願い致します。

早速ですが、アジャイルやスクラムと言いう単語を聞かれた事はありますでしょうか?開発の現場におられる方であれば、どこかで記事を読んだり同僚から聞いたりした事がある方も多いかと思います。ただ、誤解された状態で認識されている事も多いと感じますので、今回はまずアジャイルとは何か、スクラムとは何かという点について探求して行きたいと思います。

アジャイルとは何なのか・・・・

始まりは2001年の2月にユタ州のスキー場にあるロッジにExtreme Programming, SCRUM, DSDM,Adaptive Software Development, Crystal, Feature-Driven Development, Pragmatic Programming等の代表者が集まり、自分たちの提唱している考え方の共通項を探すという試みから始まりました。

この集まりでアジャイルという言葉が使われ、下記のアジャイルマニフェストが制定されました。アジャイルマニフェストは、その価値と原則が定義された物になります。

価値:http://agilemanifesto.org/iso/ja/
原則:http://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html

良くある勘違いとして、イテレーションでの開発をやっている、朝会をやっている、タスクボードを使っているといった事でアジャイルをやっていると言われたりする事がありますが、これらは正しくありません。アジャイルとはこの価値と原則の事ですので、ただプラクティスをただやるのでは無く、そういう状態になる事を目指すべきです。この事を「Don’t just Do Agile, Be Agile」と表現されたりします。

スクラムとは何なのか・・・・

スクラムのコンセプトは1986年に日本人の野中郁次郎、竹内弘高の両氏により書かれ、HarvardBusinessReviewに掲載されたNew New Product Development Gameという論文が元になっています。この論文の中で良い開発やチームの比喩としてラグビーが使われており、これがスクラムの語源にもなっています。

最初のスクラムチームは1993年にEasel CorporationでJeff SutherlandとKen Schwaberにより作られ、その取り組みが1995年のフロリダのタンパにて行われたOOPSLAカンファレンスで世の中に紹介されました。

スクラムには様々のメリットがありますが、良く言われるのは不確実な要素が多いソフトウェア開発において、フィードバックを得ながらより価値の高いソフトウェアを提供できる、学習促進、チームの自律性促進・・・等々。ただ、スクラムはフレームワークでしか無いので、細かな事が決まっている訳ではありません。ルールが少ないフレームワークで上手くいくようにする為には工夫が必要ですし、簡単な事ではありません。フレームワークとしてはシンプルだが、導入や運用は難しいというのもスクラムの一つの側面でもあります。

スクラムにも価値基準があり、これらはスクラムを行う上での基礎的な部分であると同時にスクラムにより促進させれる価値でもあります。それらは、「集中」、「勇気」、「透明性」、「コミットメント」、「尊敬」、の5つになります。

  • 集中:マルチタスクは非効率につながるので、やるべきタスクを絞り、集中して取り組む事により顧客に価値を早く提供できる
  • 勇気:チームでお互いをサポートし合う事により、勇気を持って大きな仕事に取り組む事ができる
  • 透明性:お互いに何をしているかを見えるようにし、障害や心配事を明らかにする事で、それらの課題に取り組む事ができる
  • コミットメント:進む先が明確になっている事で成功に向かって進む事ができる
  • 尊敬:仕事を共に行い、成功や失敗を共有する事でお互いを尊敬できる関係性を作る事ができる

今回はアジャイルやスクラムの歴史的な背景や理念について書かせて頂きました。今後はもう少し具体的な内容についてご紹介をして行きたいと考えております。ご意見やご要望がございましたら、ご連絡を頂ければ幸いです。

 

参照情報:

【アジャイルマニフェスト】
http://agilemanifesto.org/iso/ja/
【アジャイルマニフェスト12の原則】
http://agilemanifesto.org/iso/ja/principles.html
【アジャイルマニフェストの歴史】
http://agilemanifesto.org/history.html
【Ken Schwaberのブログ】
http://kenschwaber.wordpress.com/
【スクラムインク】
http://www.scruminc.com/category/blog/
【コアスクラム】
https://www.scrumalliance.org/why-scrum/core-scrum-values-roles
【スクラムガイド】
http://www.scrumguides.org/
【 New New Product Development Game(Harvard Business Review, January/February 1986)】
http://hbr.org/1986/01/the-new-new-product-development-game/ar/1

榎本 明仁

Lv.
4
EXP.
1,323

ベンチャーでエンジニアから開発責任者になり、2008年ごろにスクラムに出会い会社に導入、この良さをもっと世の中に広めたい、最高のチーム作りをサポートしたいという思いから2012年にOdd-eに入社し、お客様と一緒に改善活動に取り組んでおります。Odd-eはより良い開発の為のトレーニングやコーチングを提供している会社です。

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